(幹事社)
他にありますでしょうか。
(記者)
静岡新聞と申します。熱海の土石流災害の関係で、すいません。
まず再発防止策の関係でお聞きしたいんですけれども、先日あの、源頭部、逢初川の源頭部の、残されてる盛土が再崩落したということは報道させていただいたんですけれども、その後、9月18日になって、新たに、今まで2か所わかっていたのが、3か所目が見つかったということで、これが10月の上旬になってから、ホームページに掲載されたということがあったんですが、これ、9月18日に3か所目が、ドローンの調査でわかってるんですが、知事のところに報告されたのはいつになるのか。
(知事)
私のところに報告が来たのは9月19日でございます。
(記者)
で、9月20日に知事会見ありましたけれども、そこでは何も言及されてなかったんですが、それはなぜなのかということと、その時点で発表してもよかったのかなと思うんですけども、なぜ発表されなかったのか教えてください。
(知事)
特にこれはですね、大きな問題になるような崩落ではないという報告を受けて、軽微なものであるという報告を受けておりましたので、特に発表する事項に入れなかったというだけでございます。特に他意はございません。
(記者)
安全か安全じゃないかっていうのは、多分詳しく調査しないとわかんないことだと思うんですけれども、これ10月の8日ですかね。8日だったと思いますけれども、ホームページにアップされてますよね。その時も報道発表されてませんけれども、こういったものってのは、以前にもお聞きしましたけども、安全であろうがなかろうが、その住民に周知した方がいいということは言われてたと思うんですけれども、そこのところは、もうちょっと公にして発信していった方がよかったんじゃないかなと思うんですがいかがでしょうか。
(知事)
はい。ホームページでしっかり発表してますし、そういうことでお知らせをしているということでございます。
(記者)
問題がなかったということですか。
(知事)
特に大きな問題はなかったと思います。はい。
(記者)
以前にお聞きしたときにその住民への周知の仕方について、市と協議して検討するということだったんですが、こちらはどうなってますでしょうか。
(知事)
担当の方からお願いします。
(くらし・環境部理事)
くらし・環境部理事の光信と言います。よろしくお願いします。熱海市とはですね、前回の時からですね、協議を重ねて、現在ですね、通報、情報の提供の方法についてはですね、話をつけまして、一応実施する体制は整ったところでございます。
(記者)
具体的にどのような体制で行う予定でしょうか。
(くらし・環境部理事)
えっとですね、まず、大雨等が降った後は、県の方でしっかりパトロールをすると。その情報については速やかに熱海市の方へ提供して、大きな何かあれば当然緊急的にですね、住民の方へ知らせていくというような形ですし、さほど急ぎというものがない場合にはですね、しっかりまとめてですね、住民の方にお知らせするというような形で今、協力体制をとっているところでございます。
(記者)
それは県が直接、周知するということでよろしいんでしょうか。
(くらし・環境部理事)
そこはですね、緊急の場合には市の協力も必要ですので、そこは合わせてですね、やっていきたいというふうに考えてます。
(記者)
県と市で両方から発表するという、そういう理解でいいですか。
(くらし・環境部理事)
そこは両方でやるとまた錯綜しますので、その時の状況に応じてどちらかがやるということで、そこについては、細かいところはですね、やりながら、決めてるところもありますので、そこはしっかりやっていくように話を今、してるところです。
(記者)
知事にお聞きしたいんですけども、今回の件でも、どこがこれ担当の部署なのかっていうところ当初、混乱がありまして、まず盛土なのか、地山なのかっていうこともわからないということで、悪く言うと、押し付けあいみたいなことがあったんですけどね、なんでそういうことになっちゃうかっていうと、やっぱりそういう、そういう土砂災害が起きたときのその司令塔機能っていうのがはっきりしてないからなんじゃないかなと思うんですけど、そのスピーディーに対応するために、そういった組織内で、司令塔機能、以前は難波副知事がかなり精力的にそういった司令塔機能のようなことは発揮されていたんですが、今そういう方はいらっしゃらないので、やっぱり組織として、やっぱりそういうような対応をしていくってことが大事だと思うんですが、その辺いかがでしょうか。
(知事)
しっかりそこは部署間の連携をとっていくように、私の方から常に指示をしておりますので、そこは問題ないと思います。
(記者)
連携はしてると思うんですけれども。
(知事)
私共はその連携をしっかりと。
(記者)
どこが担当の部署なのかっていうのを、やっぱりはっきりさせるって意味で、一段上にですね、判断する人が。
(知事)
それは、その都度都度必要な部署がきちっと対応するということでございますので。
(記者)
それでも、今までも連携するってやってきて、できてないわけですよね。
(知事)
しっかりそこは。
(記者)
そこの反省はないんですか。
(知事)
しっかり連携をしてまいります。
(記者)
しっかり連携ができてなかったから、今回こういう事態になったんじゃないんですか。
(知事)
ですから、しっかり連携をしてまいります。今後は、はい。
(記者)
しっかり連携できてなかったからっていう。
(知事)
連携が不足してたよという指摘はいただいたわけでございますので、しっかり部署間の連携をしっかりするようにということは常々、私の方からも指示をしております。
(記者)
ちょっとそこが、いくら連携はやったとしても、やっぱり司令塔機能が必要だと思います。
(知事)
それは、受け止めておきます。
(記者)
お願いします。
あともう1点すいません、行政対応の方で、前回の会見の時に、その盛土の災害で、砂防法の解釈について知事にお伺いしたんですけれども、その時に知事は、砂防法の法律のたてつけから言って、盛土等の、その人工物は対象外、規制の対象外だ、というのが法律の趣旨なんだということをおっしゃりました。
私、もう一度国交省にも確認したんですけれども、国交省は人工物で、盛土であっても、砂防法の対象になり得る場合はあるというふうにはっきりおっしゃってます。そこのところを、見解をもう一度。
(知事)
そこはあの、いつまでたっても平行線かと思いますが、いつも申し上げておりますように、これは砂防法の目的ってのは、治水上のですね、砂防でありますので、人工物ってのは対象になってません。ですから、まずその指定をする時には、治水上の必要があるかどうかっていうとこで判断をすると。で、砂防地指定がされされた後になってですね、そのきちっとそこを管理するために、盛土等が行われた場合には、制限することができるというふうに解釈をされているというふうに、私どもは認識をしております。
(記者)
ちょっと、すみません、確認させていただければと思うんですが。
(知事)
ですから、人工物も対象にはなりますが、それは砂防地指定を受けた後のことということでございます。
(記者)
砂防指定地内で、砂防指定地管理条例に基づいて、もちろん、それはなるということは明確だと思うんですけれども。
(知事)
そうです。
(記者)
砂防を指定する際、砂防指定地を指定する際の要件についても、この砂防指定地指定要綱というのがありまして、その中に開発行為だとか、土地の改変した場合ということが明確に記載されてますので、そこはもう一度確認させてもらった方がいいと思います。
(知事)
では担当の方からお願いします。
(砂防課長)
はい。砂防課長の杉山と申します。よろしくお願いいたします。
今お話がありました、砂防指定地の指定基準でございます。基準がですね、いくつかございまして、そのうちの6番目の項目に、今、記者のおっしゃりました開発が行われまたは予想される区域という項目がございます。
これが指定基準の1つではございますけども、今、知事が御説明申し上げました通りですね、砂防法は治水上砂防のためという目的、これはですね、自然の斜面ですとか、自然の谷地形から発生する、いわゆる自然災害ということが目的でございまして、その観点、その前提がですね、砂防法の指定に、前提であるということで、これ繰り返しですね、御説明申し上げておるところでございます。
ということで、盛土が計画されたことだけをもって、直ちに砂防指定地に指定する必要はないということについて、国土交通省に相談・確認をさせていただいて、いただいた上でですね、県のホームページで、県の見解等について公表、またこういった県議会ですとか、会見でも御説明申し上げております。また取材の時にもですね、そちらの記者の方に、先日も御説明申し上げたところでございます。以上です。
(記者)
じゃあ最後。今、説明させていただいたのはもう何度も聞いてるんですよね。例えば、盛土が全て、例えば、さっきも川口さんにお伝えしたんですけども、駿府公園にある盛土が、それが盛土があるからといって、砂防指定地に指定できるわけじゃないですけれども、山の中で、そういった危険な地形の場合には、やっぱり盛土あるいは、切土そういった開発行為があった場合には、指定できるようになってるんですよね。そこを、やっぱり、ちょっとやっぱり、トップとしていろいろ難しい話ではあるんですが、そこは理解しておいていただいた方が、よろしいんじゃないかなと思います。そこはちゃんと大丈夫ですかね。
(知事)
もう、きちっと国にも相談しておりますので、大丈夫でございます。
(記者)
ありがとうございます。 |